NARUTOのイルカシカマルイワシライドウあたりメインのブログサイト。
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任務で疲れていた。いつもより眠りが深かった。
それは確かだ。
少し長引いた任務の後、近くにいた他の3小隊と落ち合い、ひとつの小隊が周りを見張る間、他の小隊は朝までゆっくり寝ていて良いはずだった。
だからといって、テントの中に入ってきたそいつが、布団の中に入って自分の身体に抱きついてくるまで、その気配に気付かなかったというのは忍びとして、特別上忍としてどうかと思う。
身体に触れられた時点で目が覚め、ぎゅ、と腕が回ったときには振り払おうとした。
その相手の身体が、自分と同じような体型、つまり大人の男のものであればそうしていた。
それどころか1、2発殴るくらいはしただろう。
しかし俺に抱きついてきたその腕は、ここ数年は触れ合ったことのない、細くてでも筋肉はついていて、つまり所謂「少年」のものだったから、振り払うより先に相手の顔を確認したのだ。
「‥‥シカマル?」
暗い中、薄ぼんやりと白いその顔は、落ち合った他の小隊の隊員のひとり、シカマルのものだった。
何故シカマルがここにいるんだ。
いや俺のテントの中に入ってきたくらいはまだわかる。
確かシカマルが使ってるテントはふたり用で、このすぐ近くだったはずだ。イワシと一緒なんじゃなかったか。あいつ寝言がうるさいからな。逃げてきたんならそれはわかる。
でも俺のテントはひとり用だ。まあ一応特別上忍ともなればひとりひとつのテントが与えられるわけで。シカマルの身体が小さくても、俺は結構体格いい方だ。ここにふたりは眠れないのではと思う。
それにただ眠るだけが目的なら、わざわざ俺に抱きついたりはしないよな。それだ。そこが問題だ。
何だってシカマルは深夜に俺のテントに気配もなく忍び込み、あろうことか腰に抱きついてきたりしたんだ。
ここまで考える間、シカマルからの何らかの反応を待ったが、シカマルは顔を俺の胸にうずめてそのまま動かなくなった。
何なんだ。13歳の考えることはわからない。
恐怖?か何か、そんなもんに駆られて、誰か大人の頼れそうな奴のところに来たかった、とかそういうことだろうか。それならわからなくもない。イワシじゃ正直頼りにはならないからな。シカマルはゲンマの小隊の隊員だったはずだし、あいつのテントもここから近いのだが、より近い俺の方を選んでもまあ不思議じゃない。
シカマルの身体が若干震えているから、この説が当たっているのだろうか。‥‥呼吸が荒いのが気になる。もしかして具合悪いのか。それならちょっと遠いけどシズネが待機してるはずだ。呼んで‥‥
「‥‥あ、の」
やっとシカマルがほんの少し顔をあげた。
「どうしたんだ。具合でも悪いのか」
俺はやっとたどり着いたそれらしい答えを口にしたが、シカマルの反応は
「具合っつうか‥‥よくわかんねえんすけど‥‥」
とはっきりしない。
くっついてるシカマルの身体がなんだか熱い気がして、俺は手を伸ばしてシカマルの首に触れた。少し汗ばんでいて、やはり熱い。熱があるのか。
「待ってろ、シズネ呼んでくるから」
上体を起こしてシカマルを離そうとしたが、シカマルは俺にしがみついたまま微かに首を横に振った。‥‥何でだ。
「熱あるんだろう。俺はそういうの詳しくないから、医療忍の奴らに任せた方が‥‥」
「ね、熱っていうか‥‥なんか、身体が」
「‥‥身体が?」
「変、なんすけど」
‥‥。
‥‥‥‥。
何となくわかってしまったわけだが、それで何で俺のとこに来たのか。
それとも俺の考えが間違ってるのだろうか。そうであってほしい‥‥。
「昼間の任務で何か変な術食らったり、薬使われたりしたか?」
「あー‥‥薬散布されました。でもそのときは何も‥‥」
聞いてる間も、シカマルは何やら身体をもぞもぞさせている。
腕は俺の腰に回ってるから、手を使ってホニャララしてるわけではないみたいだが、多分割と大変なことになってるんだろう、あの辺りが。
腕は俺の腰に回ってるから、手を使ってホニャララしてるわけではないみたいだが、多分割と大変なことになってるんだろう、あの辺りが。
息も荒く、俺の胸に額をすり寄せては必死に何かしらの衝動に耐えてる、とそんな様子だ。
20年も忍びをやっていれば、こういう目に遭ったこともあるし遭ってる奴を見たこともある。対処法も大体把握している。大きく分けてふたつだ。どちらも手っ取り早くとはいかないのだが‥‥。
ひとつめ。解毒剤を飲み、安静にしている。こういうのの解毒ってのは時間がかかる。既にそういう気分になっちまってるならなおさらだ。一晩くらいもんもん苦しむだろう。
ふたつめ。気が済むまで出す。これはこれで時間も手間もかかる。それにこの状況ではつまり俺が手伝わなければならないのだろう。全くもって気が進まない。
シカマルの話から、その媚薬の種類は大体見当がついた。それほど強い薬じゃない。今後への教訓もかねて、ここは解毒剤を使うべきだ。絶対そうだ。俺は自分に正直に生きるタイプだ。
「‥‥シズネに解毒剤もらってくるから、ちょっと待ってろ」
俺は力任せにシカマルの身体を離した。シカマルはまだ俺の服を掴んでいたが、暗闇でもわかるくらい真っ赤な顔をやっと上に向けると、震える声で、
「す、少しでいい、から、ほんのちょっとだけ‥‥してもらえませんか」
お願いします、と頭を下げながら言った。
俺だって鬼じゃない、シカマルのことはかわいそうだと思う。まだ13歳でこんなことになって。
しかしだ。そんな、頭下げてお願いするほどの相手か、俺は。
自分と20歳近く離れてる、おっさんと言ってもいい年の俺相手に何故そこまで。俺に何を期待してるんだ。俺は男相手にそういうことをしたことは1度もない。忍びの中ではこれはむしろ珍しい方なのかも知れないが、とにかくシカマルは何か誤解しているんじゃないか。もしかしてゲンマがまた変なことを吹き込んだのか。
「あのなあ、つらいのはわかるんだけど」
説教してる場合じゃない。こうしている間もシカマルの身体がアレで大変なことになっているのは事実だから、俺は早く解毒剤を取りに行ってやりたいのだが、何故当の本人が服の裾を離してくれないのか。
若い分耐えられないってことか‥‥しかし‥‥
「‥‥どうしてもっていうなら、俺よりゲンマの方が慣れてるぞ、そういうことは。おすすめはしないが‥‥」
13歳にゲンマ‥‥いや、やっぱり駄目かもしれない。シカマルを一時の薬の作用でそんな道に目覚めさせては。シカクさんにころされる。
「‥‥俺はライドウさんがいいんすけど」
悩む俺の横で、シカマルはまたよくわからないことを言い出した。
ゲンマって言うと性癖はアレだが、女性からの人気はシカマルの代で言ううちはサスケみたいなもんだった。里での「抱かれたい男ランキング」でも常に上位をキープしてるような奴だし。ビジュアル的にはあいつの方が俺よりずっといいだろう。それともやはりアレな性癖がネックなのか。シカマルにまで知られてるのか、あいつの性癖は。
「ライドウさんは俺じゃ駄目ですか」
「‥‥駄目というか‥‥」
「ほんのちょっと触るのも嫌なんすか」
さっさと服の裾を離して、俺が解毒剤を持ってくるのを待つ方がずっとすんなり終わると、シカマルもわかっているはずなのに、それでもここまで食い下がるってのは‥‥単に肉欲に逆らえないって解釈でいいのかどうなのか。
これで相手がゲンマやアオバだったらほんと1発殴って気絶させて、その間にシズネに救援を求めるんでもいいんだが‥‥どうも俺は、お子様に弱い。
諦めの溜息と共に、仕方なくシカマルの身体を引き寄せた。
後ろから抱きかかえて座ってる状態になると、意を決してシカマルのズボンに手を入れた。
わ、とシカマルが慌てた声を上げたが、びくんと背をのけぞらせると、すぐにうわずった声色になった。
俺に寄りかかるシカマルの身体が熱い。でも凄く軽い。棒がついてなければ、とうっかり不埒なことを思った。
俺の手がどこをどう動いてるのか、シカマルがどんな声あげてるのか、どういう状態なのか、等の詳細な描写は省かせていただく。書けないんじゃあない、ふたりの名誉のためだ。
本当に「ほんのちょっと」でシカマルが達したので、俺はホッとした。
自分以外の精液なんて触ったの初めてだが‥‥もう仕方ない。これがゲンマやアオバだったら‥‥考えるのもおぞましい。
シカマルの下着及びズボンが大変なことになっているのはどうしたらいいかな、と考えながら手を引こうとしたら、シカマルがその手をぐ、と掴んだ。
もっと力が抜けてるかと思ったのに意外と握力がある。俺は何故か感心していた。
そして着々と元気を取り戻すシカマルのシカマル自身。
俺の「ホッ」を返してくれ。
まあな‥‥1回で終わるわけない。いくらほんの少しでいいって言ったって、そんなうまいこといくはずがない。ゲンマの「自分から何もしないって言う男には気を付けた方がいい」という台詞を思い出した。俺はゲンマの台詞は基本的に疑うようにしているが。
これは何回出させれば気が済むのだろうか。13歳ってどれだけ射精できるんだ。先が見えん。
それでももう途中で止められない。手を動かしながら、シカマルが涙声なのには最初から気付いていたが、実際泣きたいのは俺の方だ。
ただの肉欲処理なら割り切ってやってしまえばいいのだが‥‥さっきからひとつ、凄く気になることがある。
シカマル、出す寸前に俺の名前を呼んだ。
‥‥身体がこんな状態のときに俺のところに来て、俺に抱きついて処理を請うって時点で何となく危ない予感はしていたが。
そういう‥‥ことなのか‥‥しかし理由が全く見あたらない。
シカマルに懐かれるようなことは何もしていない。数回話しただけだ。ということは、俺の勘違いなのだろうか。でも俺、ゲイにはたびたび好かれてきたからな‥‥シカマルもそっちの人なのか。この年にして。
まあどっちにしろ、俺さえしっかりしていればいいだけの話だ。
2回目だからか、少し時間がかかる。仕方ない。もうほんと仕方ない。
擦りすぎて痛くなるとこまでいきそうだな、と不安に思ったそのとき、
「ら、らいど‥‥さん」
俺にそっちの人ならきっとこのまま襲いかかりたくなるのだろう声でシカマルが俺を呼んだ。残念ながらそっちじゃないわけだ。残念‥‥ではないか。
それまでも何度かシカマルは俺の名を呼んでいたが、全て熱に浮かされたような呼び方だった。
今回のは、何か言いたそうだったので、俺は手の動きを少しゆるやかにしながら次の言葉を待った。
「あ、の、‥‥、‥‥‥‥」
「何だ」
「う‥‥しろ」
‥‥。
俺の後ろに何かいる、という意味なら良かったのだが。
「その、ちょっとだけ‥‥ちょっとだけで、いいすから‥‥」
「‥‥‥‥」
「俺‥‥あ、違、」
俺のここ最近の恋人(右手)の初めてを、シカマルに差し出せと、そういうことか。
そこまでしなきゃならないのか。
シカマルはそっちの方が好きな人なのか。その年にして。
「ち、がっ‥‥お、俺、後ろでしたこと、ねえんすけど」
「ないなら何で‥‥」
「な、んか‥‥何か、わ、わかんねえ‥‥」
わからないのはこっちだ。
普通あんなところを人に触られたいなんて思わないだろう‥‥想像しただけで泣きたくなる。
「す、少しでいい、から‥‥おね、がっ‥‥」
ああもう‥‥すまない、俺の恋人(右手)、俺はほんと、お子様の「お願い」には弱いんだ。
性的な意味じゃない。そこは否定する。いくら頼まれても最後の砦は守りきる、絶対。
俺は再び意を決して手を奥に進めた。体勢がきつい‥‥体育座りのシカマルを、胡座かいた俺が後ろから腕を伸ばしている格好だから、シカマルご所望の場を責めるのはちょっとつらい。体格差があるからまあ届くのだが。
これまた詳しい描写はやめておくが、とりあえず入れてはいない、周辺をいじる程度だ。何の潤滑剤もなく入れるのは例え指1本だけでもきついだろう。デリケートな部分だし、傷つけるわけにはいかない。
俺の手が奥にある間、前部分はお留守だったわけだが、さすがに両手まで捧げるのは‥‥と俺が迷っていると、シカマルは耐えきれなくなったのか自分の右手をズボンに突っ込んだ。
‥‥最初からひとりでやっといてくれれば良かったんじゃないのか、と思ったが‥‥もういい。とにかく早く終わらせよう。
しかし触ってる場所さえ気にしなければこっちの方が楽かも知れない。動かすのは指だけで、手はほとんど固定しているからだ。場所さえ気にしなければな‥‥。
シカマルの左手が、俺の左腕を痛いくらい掴んでいる。シカマルの腹に回っている腕だ。ふと、何も掴むものがない、しがみつくものがないというのはつらいのだろうかと思った。もっと何かあった方が良いのか。
「ライドウさ、ん」
「ん」
「‥‥っ‥‥しちゃ、駄目すか」
「‥‥何?」
シカマルはこの体勢になってから初めて、俺の方を振り向いた。
俺の唇のあたりをじっと見つめている。
‥‥待て。
見つめるだけで何もしてこないし、この顔の距離からも察するに、シカマルはキスをしたことがないのだろう。
最初がこんな、薬でおかしくなったときで、しかも相手がおっさんって、いくらなんでも嫌じゃないのか。そこは守っておいた方がいいんじゃないか。
というか‥‥そうか、キスもしたことなかったのか‥‥。
「‥‥嫌すか」
「やめておいた方がいいと思う、俺は」
胃が痛くなってきた。
早く終わらせたい。俺は目を逸らしながら右手人差し指に力を入れた。
早く終わらせたい。俺は目を逸らしながら右手人差し指に力を入れた。
シカマルはつらそうな声を上げながらも、上半身を捻って、俺の左腕を掴んでいた左手で俺に何とかしがみついた。
やっぱりこうやって抱きついてる方が楽なのだろうか。
そう考えると向かい合った体勢の方が良い気がするが‥‥ちょっと悪い予感もする。考え過ぎか。今更か。とりあえずシカマルがしやすいようにした方が良いのか。
「身体、こっち向けるか?」
俺が聞くと、シカマルはハッと顔を上げて、俺の目を見た後でこくんと頷いた。
とりあえず手を引き抜く。俺の手も大変なことに。見なきゃ良かった。
シカマルは立ち膝の状態で俺に真っ向から抱きついてきて、性急に行為を再開した。
立ち膝ってつらくないのか。本人がいいならいいか‥‥。
シカマルの背中に腕を回し、後ろから後ろに触れた。前を経由するのはちょっと、手だけじゃなく腕もべちょべちょになりそうだから。
しかし‥‥2回目ってこんな時間かかるんだったか。連続だからか。後ろも前も刺激してたら集中できないんじゃないかと思う俺はやはり未体験だからなのか。
急に耳に濡れた感触がした。熱い。舌じゃなくて唇だったからまあいい。吸われてもいないし、ただ押しつけているだけだ。この状況下ではもう‥‥俺がシカマルにしてることを考えたらもう、どうでもいいような気がしてくる。
「ライドウさん‥‥俺、やっぱキスしてえ」
「もうしてるだろう」
「く、口に‥‥は、駄目ですか」
この体勢だとキスしやすいから困る。これを恐れてたんだ。
「ちょっと触れるぐらいでいいす、から‥‥」
さっきからちょっとだけでいいって言ってる割に、全然ちょっとで済んでない。
きっとこのキスも触れるぐらいじゃ済まないんだろう。
わかってる‥‥俺は凄くわかってる。だからここは、ここだけは厳しくいく。
「やめた方がいいって言っただろう」
「‥‥キス、してくれねえと、イケねえ、から‥‥」
何だそれは。そんなことがあるのか。自分ルールか。ガイ並にめちゃくちゃなことを言う。
早く終わらせたい気持ちと、いや、ここで折れたら本当にまずい気がする、という気持ちが、しばらく俺の頭の中で葛藤していたのだが、途端に面倒くさくなって考えるのをやめてしまった。
俺は早く終わらせたいんだ。ほんとに。
何が悲しくて13歳の男の性欲処理を手伝わなきゃならない。
こういうのは俺の役割じゃない、ゲンマとかアンコとか、他にいくらでもいるだろう。トラウマになるかもしれんが‥‥それもひとつの人生経験と言えなくも‥‥そんなこと言ったら俺がこうしてるのも人生経験なのか。
何が悲しくて13歳の男の性欲処理を手伝わなきゃならない。
こういうのは俺の役割じゃない、ゲンマとかアンコとか、他にいくらでもいるだろう。トラウマになるかもしれんが‥‥それもひとつの人生経験と言えなくも‥‥そんなこと言ったら俺がこうしてるのも人生経験なのか。
俺はシカマルの長い髪を撫でた。声を聞かず顔も見なければ女性と思えなくも‥‥女性と思えたところで何も変わらないか。シカマルに失礼なだけだ。
シカマルが顔を上げて俺を見た。視線はやはり唇に集中している。
‥‥もうどうしようもない。最初、シカマルに「ほんのちょっとでいいから」と言われたときに拒否しきれなかったから駄目だったのだ。俺の責任だ。最後まで付き合うしかない。‥‥いや、最後の砦だけは死守する、俺は。そこだけは絶対。
髪を撫でる手でシカマルの頭を引き寄せて、本当にほんの少し、唇を重ねた。これでいいはずだ。早く終わらせてくれ。
しかし離れようとした俺に、シカマルは片手で力いっぱい抱きつき、そのまま唇を押し当て続けた。
本当に‥‥ほんとに、キスしたことないんだ、とわかってしまった。吸ったり舐めたりは全くせず、ただぎゅっと閉じた口を合わせてくるだけのシカマルを、俺は心底不憫に思った。
だからって俺がそれを教えてやるわけにもいかず、俺はただ淡々と右手の人差し指と中指を動かす以外は、目をつぶってじっとしていた。
それから数十秒後、シカマルは再び吐精した。
ぐったりした身体を俺に預け、しかししがみつく力が足りずにずるずると滑り落ち、その場にへたりと座り込んでしまった。‥‥「へたり」より、どちらかというと「べちゃり」の方が近かったのだが。
苦しそうな呼吸を繰り返すシカマルに、俺は背中を撫でてやった。
今俺にできるのはそれくらいだろうと‥‥俺は思ったのだが、シカマルは違ったようで、俺の服を引っ張って、唇を寄せてきた。
‥‥そんな息荒いときに何故そんなことをする気が起きるのか。
軽く目眩がしつつも、自棄になった俺はシカマルにキスをしてやった。ほんの少し。俺からシカマルにできるキスなんてこれくらいだ。それでもシカマルは満足そうにちょっとだけ目を細め、俺の胸に額をすり寄せた。
「‥‥治まったか?」
「‥‥まだ‥‥」
答えなんてわかりきっているのに、それでもわずかな可能性に賭けて聞いてみたのだが、やはりそんな上手くいくはずがなかった。
「嫌‥‥ですか、俺とこういうことすんの」
とろんとした目でシカマルが呟いた。相変わらず視線は俺の口元に向いている。それより上に目を上げる気力がないのかもしれない。そうだといい。
「お前は嫌じゃないのか。未だに何で俺のとこに来たのかわからないんだが」
俺は正直な気持ちを言ってみた。‥‥いや、正確には、うすうす勘付いてるような気がしなくもない、でも認め難いしはっきりしないので本当のところを教えて欲しい、という気持ちなのだけれども。
「俺は‥‥俺だってよくわかんなかったっすけど」
言いながらシカマルは目を逸らし、うつむいた。
「俺はライドウさんのことが、す、好きなのかも」
認めたくないが‥‥俺は再び目眩を覚えながらも、そういうことなのか、と溜息をついた。
しかしだ。素直にそれを受け入れるには、腑に落ちない部分がある。
「まだはっきりしないってことか?」
「え、や、何つーか‥‥キスしたいって思ったってことは、そうなんじゃ‥‥ないんですか」
‥‥シカマルが俺を好きだと思う理由は、もしかしてそれだけか?
「つまり好きかもと思い始めたのはついさっきなのか?」
「‥‥ちゃんと思ったのはそうです」
俺は脱力しながらもう1度溜息をついた。ああ、幸せが逃げる。
シカマル、お前、それは。
「多分薬のせいでそうなったんだと思うぞ。詳しくないが、媚薬にも惚れ薬みたいな効果があるのがたまにあるから」
「‥‥え」
「薬が切れる頃にはちゃんと治る。‥‥ほら、まだ身体つらいんだろう。早く終わらせて眠った方がいい」
シカマルの身体を抱き寄せて、額にほんの少し口づけた。
何か、本当にシカマルのことが不憫になったんだ。これがゲンマやアオバなら‥‥もういい。
「ライドウ、さん」
「何だ」
「じゃあ、薬切れてもライドウさんのこと好きだと思ったら、俺の気持ちは本物ってことですか」
「‥‥そういうのは薬切れてから言ってくれ」
全部薬のせいかもしれないのに。いやきっとそうなんだ。
そうなのに、何故わざわざそんなことを言う。後々思い出して凄く恥ずかしくなると思うんだが。よく知らん30過ぎのおっさんに、性欲処理を手伝ってもらった上好きだと告白したなんて、黒歴史もいいところだ。
そうなのに、何故わざわざそんなことを言う。後々思い出して凄く恥ずかしくなると思うんだが。よく知らん30過ぎのおっさんに、性欲処理を手伝ってもらった上好きだと告白したなんて、黒歴史もいいところだ。
「‥‥切れてから言えば、信じてもらえるんですか」
「だから‥‥」
説教したくなったが、シカマルが再び行為に取りかかったので、俺は口を閉ざした。
シカマルが気を失ったのは、それから約1時間後、5回目の射精を終えたときだった。
ライドウさんは無自覚でデレ?てるのですが、それを読んでくださってる方にわかるよう
暗ににおわすのはいちかわの技術不足故無理でした。
暗ににおわすのはいちかわの技術不足故無理でした。
次の文中で説明します‥‥その後もう1回読み直すとそういうことかってなるかと。
こんなくそ長い文読み返すのは自分でも御免ですけどね!
こんなくそ長い文読み返すのは自分でも御免ですけどね!
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無題
一昨日は、すみませんでした。すごく甘ったれているな、、と大人げなさ過ぎな己を感じてます//久々にSSひとつ読ませて頂きました。胃が痛くなりながら、シカをなだめる、ライドウ。すんごく笑えました、なんなんですか〜?この妄想ってすごくないですか。。いちかわ様の脳内年齢、DNAの記憶?rtよかよっぽど、オヤジかと思いました。褒め言葉なのですよ。めくるめくムフフの笑いの大波小波で、もう、、、。しかし寂しい、、、こんなコトバが空しくひびくのは、やはりうしろめたさです。駄目ファンです。あなた様の作品をまたいつの日かほとぼりが冷めた頃に讃えに参りますので。楽しませてくださってありがとうございます!!!どうぞ、ばかるりのことは気になさらず、お仲間とかホカファン様たちと楽しくされてください〜(余計なことかもしれません、ね。)ほんとっガハガハ笑ってしまってました。からだにいいとおもいます。