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NARUTOのイルカシカマルイワシライドウあたりメインのブログサイト。
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微エロ注意
 


シカマルを相手にし始めてもう2、3ヶ月経つだろうか。
ちゅーとかおさわりはしてやったけど、そろそろもう1段階進むべきかなあ、まだ早いかなあ、なんて考えていた。
シカマルは当然実家暮らしだから、会うのは俺の家になることが多い。外では素っ気ないくせに、密室にふたりきりになるといそいそとくっついてきて、盛り上がれば自分からもキスぐらいはしてくる。
はじめは俺が一方的にシカマルを気持ちよくさせてただけだったけど、最近は向こうも俺の欲求を満足させようと一生懸命だ。
さすがに13歳に口でさせんのはどうかと思った‥‥冗談のつもりで、してみる?って聞いたら、真っ赤になりながら小さくうなずいた。つたない動作に何故か普段より興奮した。
 
イルカ先生の代わりと思ってつきあい始めたのに。
いつの間にかけっこう執着してる、のかも知れない。
 
久しぶりに丸1日休みをもらって、早い時間からシカマルと会えた。
近くの公園で待ち合わせして、ちょっとの距離を手をつないで歩く。
昼前なのに風が冷たい。もう冬なんだなあ、と思ってシカマルを見ると、鼻の頭とほっぺたを赤くして、猫背になって肩を震わせていた。
そんな薄着で来るからでしょー、と俺は苦笑して、持ってたマフラーをひょいとシカマルに巻き付けてやった。
別に大した意味もない行動だったんだけどなあ。
「‥‥どしたの?」
シカマルはその場に立ち止まってしまった。ますます顔を赤くして、目ぇまんまるにして。
んー‥‥その顔、俺がいきなり身体触ったときとかに見せるやつだよねえ。
何で?
「い、いいです‥‥これ、返す」
そう言って慌ててマフラーを取ろうとする。
 
何だろう。面白そうな予感がする。凄くする。
 
「いいから。そんな薄着で、風邪引いたら困るでしょ?」
シカマルの手を制して、逆にちょっと強めにマフラーの端と端を結んでやった。
「ほら、早く帰ろ」
手を取って再び歩き始めたときには、シカマルは耳まで真っ赤だった。
何だろうな。縛られるのが好きなのかな。それとも‥‥衣服フェチ?俺の服貸してやったときもちょっと嬉しそうだったし‥‥。
 
 
家に着くと、シカマルは靴を脱ぐより先にマフラーを取ろうとした。
そんなに必死だとなあ。取らせたくなくなるよなあ?
「ちょっと部屋寒いから、まだそれ巻いてなよ」
そう言って口布を取る。取るところをシカマルがじっと見てる。わかりやすいなあ、ほんと。
靴を履いたまま玄関先でキスしたら、何だかいつもより反応がいい。
こういうシチュエーションが好きなのか。もう少し遊んでもいいかな。
キスしたまま、シカマルの服の中に手を入れた。びくん、とシカマルが身体を震わせたので、楽しくなってついつい下着の中にまで手を伸ばした。シカマルはたまらず声を上げた。
‥‥おお?シカちゃんの下半身、完全に反応してるんですけど?まだキスしかしてないのに。何がそんなにお気に召したのだろう。
「ちょっ‥‥か、カカシセンセイ‥‥」
「何がそんなに良かったの?教えてごらん」
シカマルは答えず、懸命に俺にしがみついている。足がくがくしてる‥‥。耳にキスしながら、俺はひとつひとつ確かめてみようと思った。
「玄関なのがいいの?立ちながらがいいの?それともたまってた?それとも‥‥んー、マフラーが好きなのかなあ」
最後の「マフラー」という単語で、シカマルはハッと顔を上げた。そしてそんな自分の動作に気付いて、慌ててまたうつむいた。
「ん?マフラー?何で?」
「ち、ちが‥‥」
「違わないでしょ。何?拘束されてる感がいいとか?」
下着の中に入れた手をゆっくり動かす。シカマルは必死に俺にしがみついてるけど、どうやらその力もどんどんなくなっていってるみたいだった。もう数分も立ってられないだろうな、と思って、仕方なく玄関先に座らせてやる。俺って優しい。
 
読唇術なんて、覚えるもんじゃないね。
任務ではけっこう使えるけどさ。
 
シカマルは、俺に気持ちよくされてる最中、声を出さずに口だけ動かしてる時がたまにある。
ほんのわずかだし、目的の単語を言う前にそれはかき消されてしまうから、何て言ってるのかは今まで知らなかった。特別気にも留めてなかった。
今日はさ、明るいし、真正面から向かい合ってるし、シカマルの気分がいつもより乗ってるし。
ま、他にも俺の知らない要因があったのかもしれないけど。
シカマルは絶頂を迎える寸前、確かにこう口を動かした。
 
“いるかせんせい”
 
 
‥‥自分が、何でそんなにショックを受けたのかはわからないんだけど。
果てて息を切らせているシカマルを見下ろして、その首をぐっと掴んで押し倒した。
「は‥‥!?」
シカマルは掠れた声をもらして、濡れたままの目で俺を見た。驚きと、少し怯えの表情。
「な、に」
シカマルの疑念を無視して、乱暴に下を脱がせた。片手だし、いつもみたいにするんとはいかなかったけどかまわなかった。少し痛かったかも知れない。どっか破れたかも知れない。別にかまわなかった。
力の入らない身体で、シカマルは必死で抵抗し始めた。何するんすか、とか何とか言ってる。
暴れたって無駄だよ、と右目を細めて、首を押さえている左手にももう少し力を込めた。
「‥‥くるしい、って‥‥」
あの晩、アカデミーの職員室で見せたような、哀願の表情。今日のはもっと恐怖が滲んでいるけど。
ま、でも、仕方ないでしょ?
「シカマルが、」
 
こういうことしてる最中に他の人の名前呼んだりするから悪いんだよ。
何で俺の名前じゃなかったの?
まだイルカ先生のこと考えてんの?
俺に触れられるとき、いつもイルカ先生を想像してた?
俺だってお前のこと、イルカ先生の代わりにしようとしてたけど、今は、ちゃんと。
 
でも、もしかしたら。もしかしたらだけど。
そんなふうに、名前を呼ぶ声を必死に堪えてるお前の、顔とか仕種とか。
そういうの、イルカ先生が見たら。
俺みたいになるのかも知れないなんていう嫉妬、もあるのかも知れない。
俺みたいに、お前に夢中に?
それは困る。凄く困る。
シカマルをイルカ先生に取られるのが困るのか。
俺が手に入れられなかったイルカ先生をシカマルがいとも簡単に射止めてしまうのが困るのか。
よくわかんない。
 
とにかくそういう理由で俺はショックを受けて、怒って、シカマルにこういうお仕置きをしてるわけだけど
「‥‥シカマルが、勝手に出しちゃうから悪いんでしょ。ほら、汚れちゃってる」
そんなこと言えない。言わない。かっこわるい。
一回り以上も年下の子や、ちょっと前までの想い人に嫉妬してるなんてかっこわるい。
身体だけの関係でもいいとか、他に好きな人ができたらそれまででもいいとか。
言った割に嫉妬して独占したくなって、なんて。
あーあ。
くやしいなあ。
 
 
「じゃ‥‥何で」
再び下肢に刺激を与えてやったのに、シカマルの反応はあんまり良くない。首絞められながら感じる趣味はないようだ。ま、俺だってそれを楽しむ趣味はないけど。
「何で、そんな顔してんすか」
どうせなら新しい快感を見つけさせたい。やっぱりそろそろ後ろの穴を開発しにかかろうか。
「そんな顔って?」
あー、でも潤滑剤がない‥‥準備不足だったな。寝室まで行けばあるけど、どうせならこのまま玄関でやっちゃいたいし。取りに行くとか興ざめだよなあ。
「泣きそうっつうか‥‥無理して笑ってんでしょう」
「‥‥それ、俺のこと言ってんの?」
「他に誰がいるんですか」
「‥‥‥‥誰か、いるんだろ」
「あ?」
「シカマルが考えてるのは俺のことじゃないでしょ?違う人でしょ?なのに何で俺のことわかってるようなこと言うわけ」
潤滑剤とか無くてもいいかなあ。シカマルが出したので代用利く?何なら、もう1回出させとこうか。何本も入れるわけじゃないし、いいだろ。
「何の話‥‥俺、割とアンタのこと見てる‥‥つもりだけど」
それにしても反応が悪い。いつもは3回くらい余裕のくせに。さっきまではあんなに気分乗ってたのに。何でちょっと首絞めたくらいで賢者モードになってんのさ。
「こういうことしてるとき、俺の名前呼んでくれたことないし」
「唐突に何すか。‥‥呼んで欲しいのかよ」
「別に。他の人の名前呼ぶくらいなら俺を呼んで欲しいなあってだけ」
ピクン、ってちょっと震えたのは、快感からじゃあないみたいだな。もー、いいのになあ。
「他の人って誰‥‥だから、苦しいって」
「誰って、お前の好きな人でしょうが。俺が気付いてないと思った?最中にいっつも口動かしてるの」
「‥‥口?」
いい加減、行為の方に集中しようよ。もーいいから。楽しいことだけしよう。
 
俺が本気になったのが悪かったんだ。気付いたのが悪かったんだ。
ただそれだけだ。
 
「‥‥あの、カカシセンセイ」
「何」
「あー‥‥ゴメン、ナサイ」
そんなぎこちなく謝られても。いや、別に謝ることじゃないし。
「多分無意識のうちにやったとおもうんすけど、それ」
無意識‥‥じゃ、やっぱり相当イルカ先生に惚れてるってことか。ナニソレ、トドメってやつ?
「俺、マフラー巻いてると、その、よくわかんなくなって」
「‥‥マフラー?」
「ん‥‥マフラー巻いたら、イルカ先生を思い出す‥‥ようになってる。身体が」
「何で?」
「‥‥アンタには散々変なとこ見られてるから話すけど。とりあえずこの格好、どうにかさせてくれないすか」
それでようやく俺は左手をシカマルの首から離した。
シカマルは小さく咳をしながらまずマフラーを外して、下着とズボンを上げた。
マフラー越しだったから、首に痕がつくようなことはなかったけど、シカマルの顔が青ざめてること、涙があと少しでこぼれそうだったことに今更気付いて、急に罪悪感に襲われた。
あー、もー、俺って。
強く抱きしめて、ほっぺたにちゅーしたくらいじゃ、罪滅ぼしになんかならないけど。
「カカシセンセイ」
「ん」
「いっつも言おうとしてんのは、違うから」
「何?」
「イルカ先生の名前呼ぼうとしたりしてねえ。‥‥いつもは」
「ふーん‥‥」
「俺‥‥アンタのこと、けっこう考えてる」
「それってどういう意味?」
「‥‥‥‥好きってことっす」
それなりに、と付け足して、そっぽを向いたまま、シカマルは部屋の奥へ入っていってしまった。
 
後を追いながら、やっぱり悪いのは俺だけじゃないのかも、と思った。
 
 
 
 
 
(終)
 
代用はできませんよ。
この後はシカマルによるマフラーとイルカ先生についての恥ずかしい説明が始まります。
書きませんけど。
句読点使いすぎて気持ち悪いのは自覚している。
カカシさん相手に好きとか言わせたくないんですが、最近ご無沙汰だったんで。
別にカカシさんなんてどうでもいいんだからね!
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